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森と建築を一緒に考える 第5回「中規模木造の設計ルール」

アトリエフルカワ一級建築士事務所 古川泰司 中規模木造の設計ルール 【木材の特性を活かした桑の木保育園】 住宅以外のいわゆる非住宅といわれる分野での木造建築への関心が高まっています。 平成22年(2010年)に制定された「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」、いわゆる「木促法」は公共建…

森と建築を一緒に考える 第4回「プレカットが森と建築をつなぐ」

アトリエフルカワ一級建築士事務所 古川泰司 プレカットが森と建築をつなぐ 【金峰山から長野県方面を俯瞰する 写真撮影:馬場美沙氏】 森と建築を一緒に考える時に、川上から川中、川下にかけてポイントとなる仕事がいくつかあります。森林の育成と整備、素材生産、製材、そして加工と生産になるのですが、この加工と…

森と建築を一緒に考える 第3回「木材の品質と製材」

アトリエフルカワ一級建築士事務所 古川泰司 木材の品質と製材 【谷川岳 西黒尾根より撮影、写真撮影:馬場美沙氏】 品質を表す標準語が必要 木造建築を作ろうと思ったときに、建築の設計をする者として大切に考えるのはその品質です。 木材の品質といった時に大きく2つあります。 ひとつは、「美しさという品質」…

森と建築を一緒に考える 第2回「木造建築は大切」

アトリエフルカワ一級建築士事務所 古川泰司 木造建築は大切 【日光 庚申山、写真撮影:馬場美沙氏】 SDGSと脱炭素ビジネスとしての木造建築 最近、持続可能な世界の構築のために、SDGsということが言われています。これは持続可能な社会を実現するために設けられた目標とするべき17のゴールです。 この …

森と建築を一緒に考える 第1回「森は大切」

アトリエフルカワ一級建築士事務所 古川泰司 森は大切 アトリエフルカワ一級建築士事務所の古川です。建築の設計を主な仕事としながら林業とか、木材、そこにつながる建築をずっと自分のライフワークとしてやっています。その中で、山側(川上)の問題、木材の生産と流通(川中)の問題、木材利用(川下)の問題、それぞ…

地球環境時代と木材 第6回「2050カーボンニュートラルに向けた施策と木材ビジネス」

一般社団法人 ウッドマイルズフォーラム 藤原 敬 第6回 2050カーボンニュートラルに向けた施策と木材ビジネス 「地球環境時代の木材―消費者と生産者を結ぶ環境ビジネスの可能性」について5回にわたってお話してきました。今回は最終回です。昨年10月に管総理が「2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロに…

地球環境時代と木材 第5回「ウッドマイルズって何?森林と消費者の距離を近づける運動」

一般社団法人 ウッドマイルズフォーラム 藤原 敬 第5回 ウッドマイルズって何?森林と消費者の距離を近づける運動 「地球環境時代の木材―消費者と生産者を結ぶ環境ビジネスの可能性」について4回にわたってお話してきました。今回は「消費者と生産者」という後段の部分に関して、一般社団法人ウッドマイルズフォー…

地球環境時代と木材 第4回「木材を使えば森林が減る?森林のガバナンスとサプライチェーン管理」

一般社団法人 ウッドマイルズフォーラム 藤原 敬 第4回 木材を使えば森林が減る?森林のガバナンスとサプライチェーン管理 前回まで、「循環しない異常な社会を子孫のために循環社会にするため」、「大気中の炭素を固定し、化石資源の利用を削減する木材を利用が大切!」という話をしてきました。「どんどん木材を使…

地球環境時代と木材 第3回「温暖化対策の決め手は木材の利用(続き)」

一般社団法人 ウッドマイルズフォーラム 藤原 敬 第3回 温暖化対策の決め手は木材の利用(続き) 木材利用の二酸化炭素削減にむけての4つの意味 2050年「カーボンニュートラル」、日本中から二酸化炭素を排出しないという大目標が掲げられ、このサイトでは、木材利用すると二酸化炭素排出量削減になる4つの側…

地球環境時代と木材 第2回「温暖化対策の決め手は木材の利用」

一般社団法人 ウッドマイルズフォーラム 藤原 敬 第2回 温暖化対策の決め手は木材の利用 都市化が進み都市インフラを炭素の貯蔵庫に 連載第1回で、ネイチャーサステイナビリティ学術誌に掲載された「世界的な炭素貯蔵庫としてのビルディング」(ⅰ) に記載された図1について、地球上の今のような大気の構成を形…