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ロシア材アカ松羽柄材の行方

ロシア材アカ松羽柄材の行方 【ロシア材アカ松KD羽柄材の価格推移、販売店渡し、立方㍍】 ロシアによるウクライナ侵攻は世界に衝撃を与え、多くの国々からロシアに対する強い非難が集中しています。ここではロシアのウクライナ侵攻に伴う世界の木材需給に今後、どのような影響が出てくるのか考えたいと思います。 ロシ…

建築建材展が開催されました

【天然石で作られた浴槽】 建築建材展が開催されました 22年3月1日から4日まで、東京ビッグサイトで第28回「建築・建材展2022」が開催されました。天気にも恵まれ、4日間で4万人を超える来場者数を記録しました。新型コロナ感染症問題で、こうした大規模の展示会の開催が難しくなっており、出展企業・団体も…

コンフォルトにシュタイコが取り上げられました

コンフォルトにシュタイコが取り上げられました 建築資料研究社が隔月刊で発行する建築資材関係の雑誌「コンフォルト」183号(22年2月号)「特集 人に寄り添う 左官とタイル」で、建築家堀部安嗣さんとイケダコーポレーション副社長の加藤俊和さんの対談が掲載されました。デザインや構法と同様に、住宅設計の要と…

21年新設住宅着工を読む

【杉KD平角、新年度の林野庁補助事業で国産材代替によるウッドショック対策も】 21年新設住宅着工を読む はじめに 2021年(令和3年)の新設住宅着工戸数は85万6484戸、前年比5.0%増と5年ぶりに増加しました。新設住宅床面積は7億67万㎡、同6.3%増で、同じく5年ぶりの増加となりました。 た…

脱炭素社会実現へ林業施策を加速、大型予算を計上

脱炭素社会実現へ林業施策を加速、大型予算を計上 林野庁の令和4年度予算概要が公表されました。公共事業費と非公共事業費の合計は2985億円(前年同期比1.6%減)ですが、令和3年度補正での追加額が合計で1242億円計上されており、これを加えた予算規模は4227億円(同39.4%増)と大幅な増額になって…

シュタイコ木繊維断熱材を組み込んだ軸組フルパネルを開発

【樹脂サッシ、透湿防水シートまで組み込んだ壁パネル】 シュタイコ木繊維断熱材を組み込んだ軸組フルパネルを開発 埼玉県内を拠点とする地域ビルダーの増木工業株式会社様(埼玉県新座市、増田敏政代表取締役)はこのほど群馬県の提携先プレカット工場において、木繊維断熱材を組み込んだ独自開発の木造軸組フルパネルを…

仏教と樹木のいのち 第6回「貴重な木造寺院建築の文化財」

東洋大学名誉教授 竹村 牧男 第六回 貴重な木造寺院建築の文化財 【日光東照宮 杉並木】 日本の多くの神社仏閣は木造建築である。仏像とあわせて、木材がどれほど日本の文化・芸術に貢献しているか、計り知れないものがある。もちろん、その建造技術は貴族や武家の館、やがては一般の民家等にも応用されていって、人…

仏教と樹木のいのち 第5回「木造の仏像に思う」

東洋大学名誉教授 竹村 牧男 第五回 木造の仏像に思う 仏像にはまる女子も少なくないという。仏像ガールというのであろうか。彼女らは、お気に入りの仏像の前で見れども飽かず、長時間ずうっと対座しているという。イケメンの極致のうえに、穏やかに微笑みを湛えた仏像は、確かに深く心を癒してくれるであろう。 仏像…

仏教と樹木のいのち 第4回「草木国土、悉皆成仏」

東洋大学名誉教授 竹村 牧男 第四回 草木国土、悉皆成仏 仏教における樹木をめぐる教えというと、まず『法華経』「薬草喩品」の「三草二木の喩」が想起される。仏はみんなに等しく説法の雨を降らすが、それを受け止める者の資質・能力等によって成長が異なることを譬えたものである。経典には、大・中・小の草と、大・…

仏教と樹木のいのち 第3回「禅僧の樹木の悟り」

東洋大学名誉教授 竹村 牧男 第三回 禅僧の樹木の悟り 【柏の木】 釈尊は菩提樹の下で成道を果たしたが、「不立文字・教外別伝」といって、その覚りの心印を経典の外で人に伝えるというのが禅宗の主張である。その中国での始まりは、菩提達磨がインドからやってきたことにある。達磨はすでにインドにおいて悟っていた…