22年3月1日から4日まで、東京ビッグサイトで第28回「建築・建材展2022」が開催されました。天気にも恵まれ、4日間で4万人を超える来場者数を記録しました。新型コロナ感染症問題で、こうした大規模の展示会の開催が難しくなっており、出展企業・団体もリアルでの開催機会が少なくなっていますが、百聞は一見に如かず。やはり出展企業の提案商材を実際に見て、担当者に話を聞く、購買にはつながらなくとも、現在のトレンドはどのようなものかを知るには現地に赴くのが一番だと感じました。
展示会は、建築建材展と併催で、ジャパンショップ2022、リテールテックジャパン2022、セキュリティショー2022も行われ、建築建材展以外の来場者もかなりの人数になっていると思います。
馴染みのある建築建材展の主な出展企業・団体は、池上産業、モリアン、ウルトジャパン、北三、岡崎製材、ニッコー、イケダコーポレーション、ダイナガ、松原産業、プレイリーホームズ、山佐木材、フルタニランバー、ニッポニア木材、みなと森と水ネットワーク、全国木材組合連合会、ナガイ、ナーダックビルディングサプライ、中部フローリング、北洲、大川インテリア振興センター、東京ボード工業、東京合板工業組合、サシヒロ、MINO、ヤマガタヤ産業、カナダウッド、アイカ工業、タカショー、新木場ネットワークス、江東ブランド、ニチハ、徳島県(愛染加工など)、ニチレイマグネットなど。装飾に工夫のあるブースが目立ちました。
目を引いたのは、新木場ネットワークスが出展した秋田産の杉を活用した五角形の木製サウナ(サムライサウナ)で、昨今、ドラム型の円形木材サウナが脚光を浴びていますが、五角形は新木場ネットワークスのオリジナルです。サウナの内部に入ると五角形なので外側に広がり、外から見るのとは異なる開放感がありました。
プレイリーホームズでは、超幅広の複合フローリングが出展されていました。同社は輸入フローリング等の大手販社ですが、昨今のウクライナ情勢に伴うサプライチェーンへの影響、ロシア産丸太輸出規制強化による中国における原材料不足の問題、海上輸送の混乱などが今後、一層厳しくなるとの見方でした。
イケダコーポレーションでは現在、力を入れている木繊維断熱材に特化した展示を行っていました。特に新製品の吹込み方式の木繊維断熱材(シュタイコ・ゼル)は注目商品です。
大川インテリア振興センターでは、木製家具の一大産地である大川(福岡県)の家具、刃物、金物、塗装等の各組合が参加、加工力を結集した展示となっており、大川産地で木材販売を行う高田製材所も参加していました。同社は内外産250樹種、無垢板材5000枚、原木300本と国内最大級の豊富な在庫を持つことで知られています。
次回の建築建材展は2023年2月28日(火)~3月3日(金) 、東京ビッグサイトで開催されます。