木の哲人講座 木工機械③ 主な木工機械1


【針・広葉樹をミックスした木材の詰め合わせ、楽天クボデラで検索してください】

当社は今年から、インターネット市場に本格参入しました。
インターネット市場は年々規模を拡大しています。当社では、木材と出会うことが困難な不特定多数の新たな需要家に向け、当社が強みとする神棚や各種木材製品を提案していきます。神棚、木製パーテーション、丸棒、カッティングボード、端材セットは、いずれも当社の首都圏サービスセンター(埼玉県さいたま市)で製造されたものです。
特に木製パーテーション、丸棒、カッティングボード、木材詰め合わせセットは、同センターで製造している造作材加工で発生する端材を有効活用していくことも目的としています。また、新たに開発した木製パーテーションは、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、東京都に対し、飲食店舗等での飛沫防止対策にも提案しております。
出展サイトは、楽天、アマゾン、インターネット木材市場 eTREE です。是非、一度ご覧ください。
首都圏サービスセンターに設置している木工機械をJISの分類に従い、2回に分けて紹介します。

【木工鋸盤】

JISでは木工鋸盤として、木工鋸盤、昇降丸鋸盤、テーブル傾斜丸鋸盤、軸傾斜丸鋸盤、テーブル移動丸鋸盤、テーブル移動横切丸鋸盤、鋸軸移動横切丸鋸盤、走行丸鋸盤、ラジアル丸鋸盤、リッパ、ツインリッパ、ギャングリッパ、ダブルソー、木工ダブルサイザ、木工マルチプルサイザ、トリミングソー、木工帯鋸盤、糸鋸盤に分類、定義しています。
帯鋸盤は、上下または左右の鋸車に鋼帯の片側に鋸歯を刻み,両端を接合して輪状にした帯鋸を掛けて、駆動し高速度で鋸挽きをします。丸鋸盤は円板の外周に鋸歯を刻んだ丸鋸を回転させ、木材を送りながら切断します。丸鋸盤のほうが軽便で、テーブルを傾けて作業することができます。

当社は製材の長さをカットする横切丸鋸盤、割り返し・ずりなどに使用する木工帯鋸盤、また、幅決め行うリップソー(縦挽き丸鋸盤)を2台設置しています。
横切丸鋸盤は、丸鋸軸と移動テーブルからなり、木材をテーブルとともに手動で移動させ、縦挽き加工するものです。丸鋸軸を水平、または垂直方向に送って木材を横切り加工する機械を鋸移動横切丸鋸盤といいます。
木工帯鋸盤はフレームに取り付けた上下2つの鋸車に帯鋸を掛けて緊張させ、一方の鋸車によって駆動し、テーブル上で木材を主として引き回し加工する木工鋸盤です。
当社のリップソー(リッパ)は、1台が幅600㍉まで、もう1台は厚さ50㍉、幅500㍉まで加工が可能です。リップソーは、水平丸鋸軸と自動送り用の履帯を備え、木材を縦挽き加工します。

【かんな盤】

JISではかんな盤として、かんな盤、手押しかんな盤、むら取りかんな盤、むら取り2面かんな盤、むら取り直角2面かんな盤、むら取り4面かんな盤、こば取り機、自動かんな盤、自動2面かんな盤、自動直角2面かんな盤、自動3面かんな盤、自動4面かんな盤、モルダ、円盤かんな盤、仕上げかんな盤、縦突きスライサーに分類、定義しています。
高速回転する軸部にかんなの刃を取付け、台上の木材を送りながら平削り、溝削りなどの加工を行います。手かんなと同じ手法で加工する超仕上げかんな盤もあります。

当社は、手押しかんな盤、自動1面かんな盤(プレナー)、モルダ、自動4面モルダ(5軸)、手押しかんな付き万能機などのかんな盤を設置しています。
モルダとは、回転する複数の横軸、縦軸、送り装置からなり、主テーブルを固定し、軸の左右上下移動ができ、各軸にかんな胴または成形カッタを取り付けて、木材の2面以上を削り加工するかんな盤です。当社が使用する飯田工業製のモルダ「ウッズマン」は通常、幅250㍉、高さ160㍉まで加工しています(幅は最大270㍉まで)。モルダ自動4面モルダは5軸ですが、現在は4軸に設定して使用しています。


【飯田工業のモルダ ウッズマンです】

手押しかんな盤はプレナー、溝加工にも対応しており、カッタ工も行う自動万能機です。手押しカンナ盤とは、回転するかんな胴と昇降できる一対のテーブルからなり、木材を手動送りし、主として基準面をつくる際に用います。材料をテーブルに押し付けながら送り出すことによって材料の下面を削り、平らな基準面をつくりだすことができます。材料表面のむら取りに使われることから、むら取りかんな盤とも呼ばれます。

自動1面かんな盤は、手押しかんな盤によって加工された面を下にして定盤に接しながら、自動的に材料を送りながら上面を削り、厚さ決めをします。回転する横かんな胴、昇降できるテーブル及び送り装置からなり、木材の基準面をテーブルに当てて自動送りし、他の1面を切削することによって、主として厚さを決めることができます。
自動4面かんな盤は、自動2面かんな盤の送り出し側テーブルの左右に、たてかんな軸を置き、むら取りと板厚を決められた面に垂直に他の二面を削り、断面を決めます。


【端材を活用して様々な製品づくりも行っています】

【首都圏サービスセンターの帯鋸です】

シェア
  • URLをコピーしました!
目次