林野庁は令和3年度予算概算要求における林業成長産業化総合対策のうち、皆様とも関係の深い「木材産業・木造建築活性化対策」で19億円強の予算要求を行いました。同事業は、①都市の木造化促進総合対策事業、②CLT、LVL等の建築物への利用環境整備事業、③生産流通構造改革促進事業の三本柱となっており、特にCLT、LVL等の建築物への利用環境整備事業には10億円強の予算が配分されています。
https://www.rinya.maff.go.jp/j/rinsei/yosankesan/attach/pdf/R3gaisan-12.pdf
同事業は「JAS構造材利用促進事業」として知られ、令和元年度から続いており、次年度で3年目を迎えます。民間の非住宅建築で木造・木質化を推進した建築物に対し、材料費が補助されるものです。特にCLTは、令和2年度の場合、立方㍍14万円か1500万円の少ないほうが材料費として補助されたことから、医療・福祉施設、幼稚園・保育園・文教施設などを中心に活用されました。CLT材料費がほぼゼロになりました。
令和3年度予算が確定し、具体的な補助事業が策定されるのは年明けとなりますが、ほぼ今年度並みの補助事業になるとみられます。ただ、「JAS構造材利用促進事業」としては令和3年度が最後となりそうです。令和3年度は事業最終年度となりそうなことから、進行中の物件がございましたら、ぜひご検討項目に加えていただくことをお勧めします。
クボデラ株式会社では、当該補助事業について、引き続き、皆様に随時情報提供をさせていただきます。また、JAS構造材(構造用製材、構造用集成材、構造用LVL、構造用合板、CLT、2×4製材等)の調達に関しても承りますので、お問い合わせください(東京営業本部 電話03-3386-1153)。