東京都が主催し、国産材を原材料とした木材製品が一堂に集結するイベント「WOODコレクション(モクコレ)2022」が2022年2月1、2日午前10時から東京ビッグサイト西1、2ホールで開催されます。年々規模が拡大しており、今では国産材に関する最大級の展示会となっています。
WOODコレクション(モクコレ)2022 – 国産材に特化したハイブリッド展示商談会 (mokucolle.com)
多摩産材を中心とした東京の木材を多くの人に紹介することから始まったモクコレですが、年々参加自治体が増加し、会場も東京ビッグサイトで開催されるようになりました。今回は40前後の都府県、400小間以上を計画しており、会期中は5000人を超える来場を見込んでいます。
一般的な建築資材系の大型展示会とは出展者、来場者も大きく異なり、首都圏市場への営業力が必ずしも強くない地域の中小規模の事業者も多数参画できるユニークさが特徴の一つです。出展各社は心を込めたものづくりに取り組んでおり、思いがけない出会いがあるかもしれません。
第1回から先頭に立って開催を実現してこられた東京都の国産材需要拡大への志の高さが感じられます。国産材を通じて首都圏市場と地域の木材製品産地を結び付けるとともに、首都圏市場での国産材需要の拡大に寄与してきました。自治体も、独自では難しかった首都圏での市場開拓の場として期待を寄せています。
モクコレ2022では、これまでと異なり、リアル商談会に力を入れています。出展者は最低300件の商談ができることを目指しており、そのために5人の専門家によるマッチングアドバイザリーボードを設け、会期までの事前セミナーや相談会の実施、バイヤーの誘致、ビジネスマッチングサロンの運営などに当たり、商談の機会を実現していきます。
アドバイザリーの一人に話を伺いましたが、出展だけに終わらない工夫を様々に検討しているとのことです。主催者は「木材の商談が常に生まれる展示商談会へと進化WOODコレクション」と位置付けています。
モクコレ2022開催概要 (mokuren.org)
改めてモクコレとはどのようなものか主催者のメッセージを引用します。
「モクコレは、建材・什器メーカー・団体等、全国の木材に関わる方々が出展する、日本各地と東京都が連携した木材製品の展示商談会です。木材の大消費地である東京において、地域材の利用拡大を図ることを目的としています。今回で6回目の開催となるモクコレは、商談マッチングを強化し、木材の商談が常に生まれる展示商談会へと進化いたします」
今回のテーマは「未来へ繋ぐ、国産材の無限の可能性」です。2月1、2日のリアル展示会と並行して、2022年1月18日から2月15日の予定でオンライン開催も予定しています。入場は無料ですが、事前登録が必要になります。参加登録は下記から。
参加登録について – WOODコレクション(モクコレ)2022 (mokucolle.com)
展示会の全体構成は、展示エリア(全国都道府県による企業・団体ブース、ステージ(オープニングセレモニー、セミナープログラム等)、ビジネスマッチング(ビジネスマッチングサロン、商談コーナー)、企画コーナー(建築コンクール受賞作品展示、木塀展示、プログラム実施コーナー)。また、オンラインではメインステージのライブ配信、360度VRマップ、オンライン商談のための出展者詳細ページなどが用意されます。
現在公表されている出展自治体は、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、鳥取県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、熊本県、宮崎県、鹿児島県(予定)。主催は東京都。後援は、林野庁、全国木材組合連合会、全国森林組合連合会、国土緑化推進機構、経済同友会、木材利用推進全国会議です。
国産材の今を知るうえで最も有効な展示会です。来場し、出展者の皆さんと直に交流し情報交換することで得るものは大きいと思います。
私たちも国産材需要拡大を切り口とし、鉄やコンクリートから木に置き換えることを目指す国の取り組みを応援していきたいと考えております。皆様の国産材調達に関するご相談にもお応えします。ぜひ、お問い合わせください。