世界三大銘木、最高級内装材として評価
[ミャンマーから入荷したチーク]
近年、多くの建材メーカーでチーク造作材の取り扱いに力を入れているように感じます。チークはミャンマー(旧ビルマ)産出される天然木が有名ですが、一時は違法伐採問題で取り扱いが難しい状況でした。
しかし、現在は、ミャンマー政府が率先してトレーサビリティや森林法制度の強化、輸出における厳格な監視を行うようになっていることに加え、ミャンマー国内の製材産業が育っており、貿易数量も増えていると聞きます。
インドネシアでは100年以上前から、計画的にチークが植林されており、合法性も高く、チークの安定供給に寄与しています。当社は台湾の提携先を通じ、主にミャンマー産の天然木を現地で直接検品して在庫販売しております。いずれのミャンマー産材も合法証明、政府の輸出許可証明を取得したものです。
[ミャンマーから入荷したチーク]
世界三大銘木のひとつであるチークはクマツヅラ科の広葉樹です。世界三大銘木といわれるだけあり、美しく、耐水性、寸法安定性に優れていることから、高級家具としてだけでなく、船舶艤装としても重宝されてきました。
豪華客船クイーンエリザベス2世号のブリッジや内装、戦艦三笠の甲板など船舶の艤装材として古くからチークが用いられました。
また、重厚な美観から、オリエント急行の内装、日本で初めての本格的なリゾートホテルである箱根のザ・フジヤの内装にも使用されています。時を経るに従い、独特の光沢が生まれ、美しい飴色に変化していきます。皆さんも一度は見たことがある木材です。
チークには良質の油、木製タールが含まれており、摩擦に強く、時間が経っても材質が変わらず、肌触りが滑らかで、耐久性、耐水性が高いという特徴があります。チーク材の乾燥はたいへんな手間ですが、一度乾燥させると寸法安定性が高く、経年変化が小さいことも特徴です。
非常に高価な木材で、ミャンマーチークが木材市場などに出品されると、船舶内装材関係の問屋などが大勢集まり、大変な盛り上がりをみせます。