美しく意匠性に富んだ木目、強度も魅力
[北米産広葉樹半製品在庫]
私たちは造作プレカットの場面で、内外の様々な広葉樹原材料を用います。特にタモ、ナラ、チークといった高級木材の原板粗挽き材を豊富に在庫し、多様な注文に合わせ、1丁ずつ丁寧に最終製品加工を行っております。
広葉樹は、美しく意匠性に富んだ独特の木目が特徴で、質感や強度も魅力です。
広葉樹は古来、人類に食料(木の実)や薪炭材をもたらし、多様な生活道具、建築材の原材料、製紙原材料など、私たちの生活に大きくかかわってきました。また、森林保水力の源であり、森に生息する多様な生物の生活を守ってきたのも広葉樹の森です。
日本では、北海道の温帯産広葉樹が品質において世界的に有名で、戦前から戦後にかけ、シナ、ミズナラ、カバ、ブナ、センなどの化粧単板や製材品は日本の主要な輸出品目でもありました。今も旭川で開催される道産をはじめとした広葉樹の原木市には全国から多くの買い方が参集します。
[熱帯産広葉樹半製品在庫(マニルカラ、ブラジル産)]
一般的な針葉樹と異なり、広葉樹は複雑な構造と構成要素が特徴です。とくにミズナラやブナなどの放射組織の発達した樹種では、製材された表面に「虎斑」と呼ばれる模様が現れます。「玉杢」、「縮杢」と呼ばれる、浮き出たような独特の木目も広葉樹に顕著です。銘木業界では古くから珍重されてきました。
広葉樹の用途には木目や色の美しさ、質感、高強度を生かしたものが多く、家具や造作は、材料の強度が高いことから、細い部材を使うことができ、スマートですっきりした意匠になります。
一方、太い部材を使うと重量感のある落着いたものになります。広葉樹は暖かい質感に加え、材が硬いため傷がつきにくい利点があります。
最近は無垢の広葉樹を使った、一品物の高級家具を求める人が増えています。設計、デザイナー関係でも、無垢の広葉樹にチャレンジする人が増えていることは楽しみなことです。