東京都の森林認証取得支援事業が始まりました

【東京都森林認証取得支援事業ポスター】

【東京都森林認証取得支援事業ポスター】

東京都農林水産振興財団は令和4年度森林認証取得支援事業を公表しました。同事業は、適切に管理された森林から産出した木材等であることを第三者機関が認証し、ラベルを表示することにより、消費者の選択的な購買を通じて適正な森林を支援する取り組みです。

同事業は東京五輪での木材調達にあたり、IOC(国際オリンピック委員会)が適正に管理された国際的な森林認証取得木材製品を競技場等に使用するよう要請したことを契機に、東京都が独自で森林認証取得に関する支援事業を開始したことがきっかけです。

令和4年度の同事業は前年度と多少内容に変更がありますが、SDGs時代を反映したものといえます。SDGsでは15番目の目標である「森の豊かさも守ろう」が注目されています。
森林は持続可能な資源として建築材をはじめとした様々な用途に活用されています。そして森林は最も重要な二酸化炭素の吸収源であること、森林および木材製品内部に炭素として長期貯蔵されることで、大気中への二酸化炭素の排出をとどめる機能があります。脱炭素社会の切り札は森林資源の活用にあり、そのためには持続可能な資源として、そして二酸化炭素の吸収源として、森林の健全化を図る必要があります。
sdgs_doc3.pdf (kubodera.co.jp)

SDGs目標15には違法伐採木材の排除とともに、国際的に信任された森林認証の取得を促しています。当社も昨年、独自にSDGsに関する対外表明を行うとともに、東京都の同事業を活用させていただき、国際的に認められた森林認証であるFSC®およびPEFC/SGECのCoC認証を取得することができました。
FSC®およびSGECのCoC認証を取得しました | クボデラ株式会社 (kubodera.co.jp)

森林認証活用に関する具体的な取り組みは検討過程ですが、木材製品最終需要家に向け、透明性の高い材料を供給していくことがこれからの木材販売事業者の使命であると考えております。

【クボデラ㈱の森林認証 左はFSC、右はPEFC/ SGEC】

【クボデラ㈱の森林認証 左はFSC、右はPEFC/ SGEC】

東京都の令和4年度森林認証取得支援事業は、森林そのものを認証する森林管理認証(FM認証)と木材認証(CoC認証)の取得を対象としています。

事業対象者は下記の通りです。
FM認証は、東京都内に所在する森林の所有者または管理者で、中小企業者等、かつ東京の木多摩産材認証協議会に登録している者。
CoC認証は、㋐伐採事業者、原木市場または製材事業者で、東京の木多摩産材認証協議会に登録している者、㋑中小企業者等でかつ、東京の木多摩産材取扱実績のある二次加工事業者または流通事業者で、①東京都内に本社がある、②工場、流通管理拠点等の本申込により同一会社の認証を取得する事業所が東京都内にあること。

補助金は次の通りです。
㋐取得(初回審査)の場合、対象経費は認証取得にかかるコンサルタント契約料、初回審査料、年間公示料(ただし、コンサルタント契約料の補助上限は40万円まで)で、補助率は1/2以内。
㋑定期審査、更新審査の場合、対象経費は定期審査料、更新審査料、年間公示料で、補助率は1/2以内。
どちらも消費税は補助対象経費に含まれません。また、東京の木多摩産材を扱わない事業所は対象となりません。

募集概要は次の通りです。
募集期間は令和4年4月18日から令和5年2月28日まで。この期間内に認証審査に合格(事業完了)し、補助金請求手続きまで完結すること、事業申請は随時受け付けており、審査のうえで申込者に交付決定の可否が通知されます。期間内であっても予算枠に達した時点で受け付けを終了する場合もあります。

申し込み方法は下記URLから申請書類をダウンロードし、必要事項を記載して東京都農林水産振興財団に提出します。問い合わせ窓口は、同財団の地産地消推進課認証支援係(電話042-528-0510)。
事業詳細
https://tokyo-aff.or.jp/uploaded/attachment/10173.pdf
申請書類書式
https://tokyo-aff.or.jp/site/business/1130.html

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