都市における木材需要の拡大事業

【木造で建築された図書館】

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一般社団法人全国木材組合連合会は2021年9月7日、「都市における木材需要の拡大事業」を発表しました。助成対象は、①木質耐火部材等、②JAS構造材、③内装材、④木製サッシの4分野です。先に終了した「JAS構造材等補助事業」と似ている部分もあります。特に木質耐火部材等の項目では、CLTを使用した場合、立方㍍当たり17万円が助成されます。公募開始は間もなくで、全木連から詳細が発表される予定です。現在、計画中の物件がございましたら、ご検討をお勧めいたします。

同事業は都市部での木材需要拡大を目的としており、①地域の先例となる建築物の構造部分等に木質耐火部材等を利用すること、②非住宅建築物等において類似例の拡大が期待できる建築物の構造部分等にJAS構造材(機械等級区分構造用製材、乾燥処理された目視等級区分構造用製材、2×4工法構造用製材、CLT、中断面以上の構造用集成材、構造用LVL)を利用すること、③建築物の利用者の目に触れやすく木材利用の普及効果の高い内装部材に木材製品を使用すること、④窓のサッシの木質化を推進するため先導的な事例となる木製サッシを導入すること、となっています。

同事業に応募する場合、はじめに「都市木材利用拡大宣言」を申請し、登録する必要があります。既にJAS構造材活用宣言の登録を受けた事業者は改めて登録の必要はありません。

同事業の助成対象は、「都市木材利用拡大宣言またはJAS構造材利用拡大宣言の登録を受けた工務店等対象物件の施工者になります。
対象物件は、3階建て以下の住宅(戸建ての居住専用住宅または事業併用住宅)を除く住宅、非住宅です。3階建て以下の共同住宅および長屋住宅は1者1等申請のみ対象となります。

助成対象は、①木質耐火部材等、②JAS構造材、③内装材(木を現しで使用するものに限る)、④木製サッシです。助成単価、上限額および助成額の計算方法は次の通りです。
① 木質耐火部材等
耐火・準耐火建築物の面積当たり、㋐燃えしろ製材=9700円(㎡)㋑燃えしろ製材以外=8200円(㎡)。対象は燃えしろ集成材等、耐火被覆、木質耐火部材等。CLTの場合は17万円(立方㍍)。
必須要件は、木造または木造と他構造の混構造。上限額は1500万円、4階建て以上または1000㎡以上は3000万円。計算方法は、単価×面積(CLTは材積)。
② JAS構造材
耐火・準耐火建築物等の面積当たり、㋐構造用製材、構造用集成材、構造用LVL=5万円(立方㍍)、㋑CLT=14万円(立方㍍)。
必須要件は、JAS構造材が構造耐力上、主要な個所の一部に使用されていること、木造または木造と他構造の混構造。上限額は1500万円、4階建て以上または1000㎡以上は3000万円。計算方法は、調達費と比較し低い額。
③ 内装材
施工面積当たり、㋐壁・天井=1万1000円(㎡)、㋑床=7000円(㎡)。
必須要件は、耐火・準耐火等、表面の仕上げ材に木が現しのもの。上限額は1000万円。計算方法は、調達費と比較し低い額。
④ 木製サッシ
必須要件は、1窓当たり6万円。窓のサッシが木で製造されたもの。上限額は100万円。計算方法は調達費の1/2と比較して低い額。

詳細は全木連の当該サイトをご覧ください。公募概要も近く公表されると思います。
事業概要 都市における木材需要の拡大事業 (toshimokuzai.jp)

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