コンフォルトにシュタイコが取り上げられました

建築資料研究社が隔月刊で発行する建築資材関係の雑誌「コンフォルト」183号(22年2月号)「特集 人に寄り添う 左官とタイル」で、建築家堀部安嗣さんとイケダコーポレーション副社長の加藤俊和さんの対談が掲載されました。デザインや構法と同様に、住宅設計の要となる断熱性能に焦点をあて、これからの住宅と断熱の関係について語り合いました。

夏の蒸し暑さ対策も断熱材の役目

加藤副社長は、「これまで断熱材は、冬の寒さ対策を主眼とし北方から発達したもので、日本でもそれに倣うように断熱対策が取り組まれてきました。しかし、年々厳しさを増す夏の蒸し暑さ対策も、断熱対策として大変重要になっています」との問題提起があり、「そのために重要なことは断熱材の熱容量、つまり蓄熱性能です。日本では断熱性能について、熱伝導率の低さで評価してきましたが、それだけでは夏の暑さはしのげません。熱容量も重要な断熱性能です」と語ります。

堀部さんは「人体のセンサーは複雑で、暑さ・寒さを感じる指標となるのは室温ではなく、壁からの放射熱。それに影響を及ぼすのが蓄熱です。躯体の表面温度が安定すると体がラクになる、と身をもって体感しました」と語ります。

断熱性と蓄熱性は別のものですが

堀部さんは「一般的に断熱性が高い素材は包装の緩衝材やグラスウールなどの空気を含む軽いもの。蓄熱性が高い素材は土壁やレンガのように重いもの。対極ですね」と問題提起します。これに対し、加藤さんは「それを両立させたのが木材を原材料とした断熱材シュタイコです。シュタイコは熱容量が大きく、さらに透湿性を兼ね備えており、高温多湿な日本の夏の暑さ対策に、相応しい特徴を持っています。内装も外装も調湿性のある材料にして、余分な湿気を外に出そうという考え方です」

温熱環境の改善は身も心も豊かに開放

堀部さんは「実は僕には自然素材信奉はないです。樹脂系の建材も使うし、グラスウールも使います。要は組み合わせ方、バランスです。ですが、いろいろな素材を使い続けてきて、やっぱり木に行き着くというのはあります。このマルチファンクションな素材は、現代の技術をもってしてもつくり出すのは難しいのではないでしょうか。
断熱材にも木を使えるのなら、構造・仕上げ・ディティールなど家の隅々まで木を用いたソリッドな木造住宅がつくれることになりますね。それがもたらす遮音効果にも興味があります。計測値とは別の次元で、感覚的な静けさが得られるといい。
寒いと身体が縮こまり、猫背になりがちですが、暖かいと背筋が伸びてアクティブになります。また、家のいたるところが使えるようになる。広い家でも断熱性能が悪ければ、冬なら暖房が及ばない場所には居られないし、夏なら暑い2階には行きたくないですよね。温熱環境の技術は、身体を豊かに開放してくれます。これは住まい手の方々も実感してくださっています」と語りました。

クボデラ株式会社は、イケダコーポレーション様とタッグを組み、断熱先進地である欧州のトップランナーとして知られる木繊維断熱材メーカーのシュタイコ社(ドイツ)から、各種木繊維断熱材を調達、自ら在庫を持ち、きめ細かく販売しています。どのようなことでもご相談いただければ幸いです。
下記URLはコンフォルト22年2月号の対談ページです。
https://iskcorp.com/all/comfort_no-183/?mt=lyBaAfq4A60
木繊維断熱材シュタイコにつきましては下記に、当社のシュタイコ専用ページを添付しました。合わせてご覧ください。
http://kubodera-zousaku.com/steico/

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