ポプラLVL間柱の本格輸入を開始します

【東京15号地のSPF2×4製材】

目次

ポプラLVL間柱の本格輸入を開始します

設計関係者から目下の北米材、欧州材をはじめとした木材市況高騰と供給減を踏まえ、今後予想される混乱に対し「合意書」のひな型をいただきました。ひな型を作成したのは建築関係に造詣の深い秋野卓生弁護士で、新建ハウジング様4月7日付に、ひな型とともに秋野先生の寄稿が掲載されています。
秋野先生は寄稿のなかで、「供給サイドで材料の数量確保の保証ができない現状、施主様と請負契約を締結している工務店は、早急に、施主様に事情を伝え、部材・樹種の変更、納期の調整をお願いしなければならない事態であると考えます」と述べています。

「合意書」ひな型の内容は、「現在、北米等木材産地国内の需要上昇による世界的な木材価格高騰等に伴い、日本国への著しい木材輸入量の減少、輸入の遅延等が生じている情勢にあることに鑑み、工事請負契約について、次の通り合意する」というものです。
秋野先生は、木材価格の高騰と納期遅れが深刻化しており、工事請負契約当事者である発注者と受注者の間で、工事請負契約等の変更に関する「合意書」をあらかじめ交わす必要があるのではと指摘しています。

第1条は工事の変更・追加で、「工事材料等の高騰、輸入量の減少、輸入の遅延その他経済情勢の変化及びこれらに伴う工事材料等の納品の遅延(以下、対象事象という)によって、仕様の変更または追加等の設計・工事の変更を行う必要があるときは、発注者に対して、設計・工事の内容の変更を求めることができる」とあります。
第2条は工期の変更で、「受注者は、対象事象によって、工期内に工事または業務を完成することができないときは、発注者に対して工期の変更(設計業務、管理業務の実施期間の変更を含む)を求めることができる」とあります。
第3条は請負代金の変更で、「受注者は、対象事象により請負代金が適当でないと認められるときは、発注者に対して、請負代金の変更を求めることができる」とあります。

下に新建ハウジング様に掲載された合意書のひな型を添付させていただきました。

合意書(米松製品・欧州材製品納品遅れ).pdf

既に木造軸組プレカット工場が、構造材、羽柄材等の手持ち在庫不足と今後の入荷見通しが立ちにくいことから、新規プレカット加工に関する受注を抑制するとともに受注の選別を開始しているといった事態が起きているようです。
値上がりは米加産材に顕著ですが、代替需要が急増しており国産材針葉樹製材全般も急速に強含んでいます。米国市場だけでなく欧州市場も木材需要が旺盛で価格も上昇しているため、日本向けが出にくい状況にあります。東京港の木材製品入荷拠点である東京15号地も入荷減に対し出荷が活発なことから、日々荷物が少なくなっています。

下記のURLは米国市場の木材製品先物取引価格推移です。
https://futures.tradingcharts.com/chart/LS/M 
4月第2週でSPF2×4製材の先物価格は1150㌦(製材工場渡し、1000ボード㌳)弱まで続騰しています。前年同期比で4倍の値上がりです。日本向けSPF製材(Jグレード)も4~6月積みで1000㌦(C&F、1000ボード㌳、ノミナル)となった後、追加分が1100㌦、さらに5月積みの追加分は1150㌦のオファーが出ました。日本向けも1年前には400㌦台でしたから3倍近い値上がりです。

当社も内外産木材製品の集荷で苦労しておりますが、新たに中国産ポプラLVLの輸入を開始します。5月入荷予定で、明細は3985×30×40㍉、2985×30、45×105㍉(いずれもJAS製品)です。当社営業担当からも案内をさせていただきますが、下記Emailからお問い合わせいただければ対応させていただきます。 info@kubodera.jp (担当:山本)。

シェア
  • URLをコピーしました!
目次