国土交通省は2021年5月21日、「部分断熱等改修実証事業」を公表しました。平成11年省エネルギー基準を満たしていない一戸建て住宅が対象です。省エネ基準を満たしていない一戸建て住宅は冬場の寒さ、夏場の暑さ双方で問題を抱え、冷暖房機器を過剰に使用することでエネルギー消費が増加し、光熱費負担も大変大きくなります。今回の断熱性能を部分改修する施策は、住まい手にとり、そうした問題を改善する機会だと思います。
事業概要は、1戸当たり100万円(補助対象工事費の1/2以下)を上限とし、平成11年より前に建築された住宅を対象に、断熱改修に関して補助します。補助される住宅部位は、生活空間、リビング、寝室用の居室のほか、水回り、廊下等も含まれます。令和3年5月21日~7月21日。応募状況によって、追加公募を行う場合があるそうです。
部分断熱改修の利点は、冷暖房に必要なエネルギー消費量を軽減し光熱費を削減すること、冬の足元や窓際の寒さ・夏の天井下や窓際の暑さを和らげること、必要な部位のみを改修するので工期が短縮され費用も軽減できることなどです。
実証事業ですので、補助対象物件に対する改修効果の調査・測定が必要となり、改修効果を明らかにするため、改修前後に住宅の温熱環境調査・測定を行います。どのような調査・測定を行うのかは補助事業採択時、物件別に指定されます。
クボデラ㈱では、間伐材のみを原材料とした木繊維断熱材シュタイコを在庫販売しています。同製品は木繊維という環境適合性に加え、突出した熱容量の大きさ、熱拡散性の小ささを特徴としており、特に夏場、室内への外気温の侵入を抑制します。熱伝導率は0.038W/㎥*K)と高性能で冬場の寒さを防ぐ能力でも高い性能を実現しています(下表)。
また、木繊維ならではの優れた透湿抵抗値(106ng/m.s.Pa)で湿気を透過させることから、結露を抑止し、木部の耐久性を持続させます。
特に夏場は80℃にもなる直射日光が屋根から侵入し室内温度を上昇させます。シュタイコ木繊維断熱材は外気温度の侵入を大幅に遅らせることで、室内温度の上昇を抑制します(下グラフ)。当社からシュタイコ木繊維断熱材をお求めになる工務店様は共通して夏場の暑さ対策を最優先としています。また、新築物件だけでなく、屋根断熱改修も複数物件で納入させていただいております。
クボデラ㈱ではホームページにて、シュタイコ木繊維断熱材に関する詳細な物性、施工仕様、施工事例などを掲載しております。また、カットサンプル、資料等をご用意しておりますので、お問い合わせください。
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