国産材針葉樹 桧

飛鳥時代から使われてきた桧が今も現役

法隆寺で使用された1300年前の桧(滝川寺社建築所蔵)
[法隆寺で使用された1300年前の桧(滝川寺社建築所蔵)]

以前、奈良県の宮大工で、寺社建築の第一人者である滝川寺社建築の滝川昭雄氏から、法隆寺で使われたという1300年前の桧の板を見せていただきました(写真)。
滝川棟梁によると、飛鳥・奈良時代の古い建築の柱材は主に桧、平安時代から杉が加わり、鎌倉時代にケヤキ、その後、栂(つが)も使われるようになったそうです。

法隆寺改修、薬師寺西塔再建などを手掛けた宮大工の西岡常一棟梁は生前、桧の良いところは、第一に耐久性が長いことだと語り、法隆寺の伽藍に使われた桧は、伐採されて1000~1200年、薬師寺の東塔は1300年、これほど長い耐用年数のものは桧以外にないと指摘しています。

桧 桧柱角の木口
[桧 桧柱角の木口]

日本書紀には、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した後、木の特徴とその使い方を説く場面があります。そこでは、「桧は瑞宮(みずのみや)をつくる材料とせよ」と説いています。

この神話は桧の特性である耐久性のすばらしさを示すものだと思います。瑞宮とは立派な建物を指します。古来、神社の普請には桧が多く用いられました。
それは日本人が桧の耐久性、防腐防蟻性、耐水性などを経験のなかで理解し、清浄な白木で、油性分が多く、削り上げると美しい光沢が現れることなどを高く評価してきたことによると思います。
桧は伐採後も数百年にわたり、強度が向上するといわれます。構造強度もあり、加工しやすく、仕上がりが美しいことも特徴です。

桧産地として有名なのは、木曽(長野県)、吉野(奈良県)、紀州(和歌山県)、三重県、四万十(高知県)、東濃(岐阜県)、美作(岡山県)、西川(埼玉県)などです。

桧 吉野桧化粧桁4面無地
[桧 吉野桧化粧桁4面無地]

桧(ヒノキ科)は木造建築の柱など、構造材として幅広く用いられ、特に外部環境に接する住宅土台では、耐久性、防腐防蟻性に優れた桧が高いシェアを占めています。
建築材としては、造作、建具材等の内装仕上げ材としても重用されるほか、耐水性を生かし、浴槽や桶などにも使用されます。また、櫛や木槌などの様々な生活雑貨、仏像、能面をはじめとした彫刻材としても使われます。

天然木曽桧最高級品が出てくる木曽官材市売協同組合(長野県上松町)では、製品市で立方メートル当たりの価格が最も高いのは能面と卓球のラケット用とのことです。
最近では、インバウンド需要に呼応した和食店舗の新増設が増えていますが、多くは桧無地カウンター材を使用しています。海外に建設されるホテル内和食店舗でも、あえて桧カウンターを採用するそうです。

ただ、高樹齢大径木の桧は、資源が枯渇しており、1本1000万円を超える桧丸太価格も聞かれます。火災焼失した首里城では、桧系で正殿等を再建するようですが、日本の桧だけでは、大量に必要とされる大断面材すべての需要を賄うのは難しいかもしれません。

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