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国産材が見直されつつある。京都議定書以来、人々の関心が環境に向かい、特にCO2を吸収する森林の存在に目が向かっている。人工林がほとんどの日本の森では、若い木を計画的に伐採することによって、森林のCO2吸収力を高める道なのである。
今日、国産材の再評価が高まりつつある。いわゆる200年住宅、長中期優良住宅の中で国産材の使用を謳っているのは、国産材こそが日本の環境にとって最も有効な資源であるあらである。何故なら住宅が30年前後で立替えさせられているような消費物であるならば、そこで使用される木材も20~30年のサイクルの木材でなければならない。しかし、樹齢30年以下の木材が、どれ程有効な建築資材と成り得るのか。
長中期優良住宅は、構造的に優れているばかりでなく、木材の調達の在り方が合法性のある国産材を計画的に使うことでなければならない。国内と森林整備と木材流通の完成かは、コインの裏表。
安心・安全日本の集成フリー板は、どうして構造材でなく、内装材であるのか。住宅が単に地震や火事に強く、雨露をしのぐための建造物ならば、木材よりもコンクリートや鉄のような素材が良いかもしれない。しかし、住宅は本質的に人間という生物が、住む住環境であるとすれば、そこでは木材が最も適した素材である。
杉は、日本の最もポピュラーな木材である。しかし、色むらや乾燥が難しい。或いは柔らかいという理由で木質建材として、余り使われて来なかった。しかし、今回九州の製材工場で、KDラミナ材を中国天津のTBW社(王誠専総経理)に持ち込み、集成材化し、日本に逆輸入することに成功した。原産地日本、加工地中国の『安心・安全、日本の杉の集成フリー板』の登場である。